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■■ 実際の整備の一例 ■■


今回このようなお車が入庫しました。




スズキ・スイフトです。


今回の症状は、走行中に時々ブレーキ警告灯が点いたり消えたりする…という症状です。




このマークがブレーキ警告灯です。

サイドブレーキを掛けているときに点灯するランプでもありますね。

このランプが走行中に…という事ですので、ブレーキ周りに何か異常があるという事です。


この車の総走行距離は…


約148,000km走行と…かなり走っているお車。

この走行距離であれば、いろいろと考えられる症状がありますが…

走行中に点いたり消えたり…ということなので、まずブレーキフルードの液面が低いと判断。



そこでブレーキフルードのリザーブタンクを確認。

青い線が、フルードの量の上限および下限です。

赤い線がこの時のブレーキフルードの液面の高さなのですが、思った通りかなり下がっていました。

ブレーキフルードの液面が下がるという事は、ブレーキパッドの残量が少ないか、液漏れがあるか…

走行距離が多めなので、液漏れの可能性も否めませんが、

ブレーキペダルを踏んだ際に、奥まで吸い込まれて行かないので、液漏れの可能性は低いと判断。

あとはブレーキパッドの残量が少ないかどうかですが…



ブレーキを分解してみると…まず錆がすごい…

ブレーキパッドが、ディスクローターの錆で余計に減ってる可能性もあります。



特に内側のほうで、ブレーキパッドの摩耗が進んでるようです。

ディスクローターに浮いた錆のふくらみで、さらに摩耗が進んでいます。



ブレーキキャリパーにも異常が無いか点検します。



ブレーキキャリパーのピストンの動きが悪いと、ブレーキパッドの摩耗が進みやすくなり、

もっと酷いと、ブレーキが利きっぱなしになったりしますが、

このお車のキャリパーの内部は特に錆もなく、ピストンの動きもスムーズだったため、

キャリパーは問題なしと判断。


ということで、今回はブレーキパッドとディスクローターの交換をします。


外して改めて見てみると、なかなかな傷み具合です。

ディスクローターの錆がかなり進行しており、各部が膨らんでます。

ここまで錆びていると、研磨した場合厚さが薄くなってしまい、トラブルの原因になる事も考えられるため、

安全性を重視して、部品交換となりました。



特にブレーキパッドのあたり面を見るとわかりますが、

ディスクローターの錆が浮いているところの変形に合わせて、

余計に摩擦材が減っているのがわかります。

もう少しで摩耗限界を金属音で知らせるセンサーに当たる寸前でした。



ということで、こちらが新品のブレーキパッドです。

当社で取り扱うブレーキパッドは、純正OEMメーカーのものを使用しており、

品質が高く、コストパフォーマンスに優れたブレーキパッドです。



新品ブレーキパッドと、これまでのブレーキパッドの厚さを比較してみると、その差は歴然としています。

摩擦材の一番薄いところでは、新品の5分の1ぐらい(約2mmほど)しか厚さがありません。

ちなみにブレーキパッドは、薄くなれば薄くなるほど発熱が早くなるので、摩耗の進みも早くなります。

当社では基本的に、厚さ4mmを使用限界としてご提案しています。



こちらが新品のディスクローターです。

こちらも純正OEMメーカー、もしくは有名メーカーのものを使用しております。



スラストベアリング(画像にあるピン)と、その入る穴とゴムブーツにグリスを塗布します。

こうして潤滑を促し且つ、浸水を防ぎます。



そして組み上げていきます。

ブレーキパッドには、キャリパーとのあたり面になる所、動きで擦れるところに専用グリスを塗布。

ブレーキパッドの動きを良くし、併せてブレーキ鳴きを抑制します。



ということで、組付け完了です。



もちろん反対側も交換します。

片側だけの交換にすると、ブレーキ制動時に左右のバランスがおかしくなるので、

ブレーキを踏むと、ふらついたり、どちらかに寄って行ってしまったりと、走行時に危険です。


さて、組み込む前に、ブレーキキャリパーのピストンを押し込んでおきました。

押し込まないと、新品のブレーキパッドが収まらないからです。

すると…



青い線がブレーキフルードの量の下限を示すラインです。

赤い線がブレーキ整備後のブレーキフルードの液面の位置なのですが、上限と同じ位置になりました。

キャリパーピストンを押し戻したことで、ブレーキフルードが戻ってきて液面が上がったためです。


あと、ブレーキの他に、エンジンオイルの交換も承っていたため、

ブレーキ整備と同時に、エンジンオイルの交換もしてました。



なんと13000km程もオイル交換してませんでした。

画像を見ての通り、本当に真っ黒です。

カメラのフラッシュが当たっているのに、まるで透けませんでした。



外したドレンコックに付いているパッキンも点検します。

潰れすぎていると、オイルパンとドレンコックとの密着が悪くなり、

オイル漏れする可能性があるので、状態が悪ければ交換します。



今回はオイルエレメントも交換します。



オイルエレメントが外れました。

かろうじて、フィルターの役目は果たされていたようです。

オイルエレメントの内部が詰まると、中に入っているスプリングが押されて、

汚れたオイルがフィルターを通さずに戻るようになっています。

そうなると、取り付け部分にカスが溜まっていたりするのですが、まだそこまでは酷くなってませんでした。



新品のオイルエレメントを取り付けます。

オイルエレメントは、純正OEMブランドの物を使用してます。

当社では、国産車用であれば各種取り揃えており、主要車種であれば常時在庫しております。


ちなみに…


エンジオイルも、純正品もしくは純正相当のOEM品を各種在庫しております。

価格を抑えつつも、高品質なエンジンオイルで、永く乗りたいお車でも安心です。



あとは規定量のエンジンオイルを注いで、エンジンを1度かけてから、オイルの量を確認します。

きれいなエンジンオイルが、ゲージで上限まで入っているのが確認できました。


あとは作業者本人による各部確認、そして作業者以外の従業員が再度各部確認、

その後試運転をしてから、お客様に納車致しました。




こうやって、ひとつひとつの作業を確実に行ってから、

お客様に説明の上お渡し致しております。

部品をただ交換するだけの、簡単整備で出すことはありません!


他にも車のお悩み、整備について、様々なご相談に乗ることができます。

なにか気になる事などございましたら、お気軽にお問い合わせください。




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