今回このようなお車が入庫しました。
スズキ・スイフトです。
今回の症状は、走行中に時々ブレーキ警告灯が点いたり消えたりする…という症状です。
このマークがブレーキ警告灯です。
サイドブレーキを掛けているときに点灯するランプでもありますね。
このランプが走行中に…という事ですので、ブレーキ周りに何か異常があるという事です。
この車の総走行距離は…
約148,000km走行と…かなり走っているお車。
この走行距離であれば、いろいろと考えられる症状がありますが…
走行中に点いたり消えたり…ということなので、まずブレーキフルードの液面が低いと判断。
そこでブレーキフルードのリザーブタンクを確認。
青い線が、フルードの量の上限および下限です。
赤い線がこの時のブレーキフルードの液面の高さなのですが、思った通りかなり下がっていました。
ブレーキフルードの液面が下がるという事は、ブレーキパッドの残量が少ないか、液漏れがあるか…
走行距離が多めなので、液漏れの可能性も否めませんが、
ブレーキペダルを踏んだ際に、奥まで吸い込まれて行かないので、液漏れの可能性は低いと判断。
あとはブレーキパッドの残量が少ないかどうかですが…
ブレーキを分解してみると…まず錆がすごい…
ブレーキパッドが、ディスクローターの錆で余計に減ってる可能性もあります。
特に内側のほうで、ブレーキパッドの摩耗が進んでるようです。
ディスクローターに浮いた錆のふくらみで、さらに摩耗が進んでいます。
ブレーキキャリパーにも異常が無いか点検します。
ブレーキキャリパーのピストンの動きが悪いと、ブレーキパッドの摩耗が進みやすくなり、
もっと酷いと、ブレーキが利きっぱなしになったりしますが、
このお車のキャリパーの内部は特に錆もなく、ピストンの動きもスムーズだったため、
キャリパーは問題なしと判断。
ということで、今回はブレーキパッドとディスクローターの交換をします。
外して改めて見てみると、なかなかな傷み具合です。
ディスクローターの錆がかなり進行しており、各部が膨らんでます。
ここまで錆びていると、研磨した場合厚さが薄くなってしまい、後日にトラブルの原因になる事も
考えられるため、 安全性を重視して、部品交換となりました。
特にブレーキパッドのあたり面を見るとわかりますが、
ディスクローターの錆が浮いているところの変形に合わせて、
余計に摩擦材が減っているのがわかります。
もう少しで摩耗限界を金属音で知らせるセンサーに当たる寸前でした。
ということで、こちらが新品のブレーキパッドです。
弊社で取り扱うブレーキパッドは、純正OEMメーカーのものを使用しており、
品質が高く、コストパフォーマンスに優れたブレーキパッドです。
新品ブレーキパッドと、これまでのブレーキパッドの厚さを比較してみると、その差は歴然としています。
摩擦材の一番薄いところでは、新品の5分の1ぐらい(約2mmほど)しか厚さがありません。
ちなみにブレーキパッドは、薄くなれば薄くなるほど発熱が早くなるので、摩耗の進みも早くなります。
弊社では基本的に、厚さ4mmを使用限界としてご提案しています。
こちらが新品のディスクローターです。
こちらも純正OEMメーカー、もしくは有名メーカーのものを使用しております。
スラストベアリング(画像にあるピン)と、その入る穴とゴムブーツにグリスを塗布します。
こうして潤滑を促し且つ、浸水を防ぎます。
そして組み上げていきます。
ブレーキパッドには、キャリパーとのあたり面になる所、動きで擦れるところに専用グリスを塗布。
ブレーキパッドの動きを良くし、併せてブレーキ鳴きを抑制します。
ということで、組付け完了です。
もちろん反対側も交換します。
片側だけの交換にすると、ブレーキ制動時に左右のバランスがおかしくなるので、
ブレーキを踏むと、ふらついたり、どちらかに寄って行ってしまったりと、走行時に危険です。
さて、組み込む前に、ブレーキキャリパーのピストンを押し込んでおきました。
押し込まないと、新品のブレーキパッドが収まらないからです。
すると…
青い線がブレーキフルードの量の下限を示すラインです。
赤い線がブレーキ整備後のブレーキフルードの液面の位置なのですが、上限と同じ位置になりました。
キャリパーピストンを押し戻したことで、ブレーキフルードが戻ってきて液面が上がったためです。
あと、ブレーキの他に、エンジンオイルの交換も承っていたため、
なんと13000km程もオイル交換してませんでした。
画像を見ての通り、本当に真っ黒です。
カメラのフラッシュが当たっているのに、まるで透けませんでした。
外したドレンコックとパッキンも点検します。
ドレンコックのパッキンは、1度締め付けるとつぶれてしまい、再使用した場合、
密着不足でオイル漏れする可能性があるので、必ず交換します。
またドレンコック本体も、ネジの状態が悪い場合は交換します。
今回は、オイルエレメントも交換します。
オイルエレメントが外れました。
かろうじて、フィルターの役目は果たされていたようです。
オイルエレメントの内部が詰まると、中に入っているスプリングが押されて、
汚れたオイルがフィルターを通さずに戻るようになっています。
そうなると、取り付け部分にカスが溜まっていたりするのですが、まだそこまでは酷くなってませんでした。
新品のオイルエレメントを取り付けます。
オイルエレメントは、純正OEMブランドの物を使用してます。
弊社では、国産車用であれば各種取り揃えており、主要車種であれば常時在庫しております。
ちなみに…
エンジンオイルも、石油メーカー品やメーカー純正品、
もしくは、純正相当品(メーカーPB品)や石油メーカーOEM品を各種在庫しております。
仕入れ先との価格交渉により、時々銘柄は変わりますが、いずれもメーカー物です。
価格を抑えつつも、高品質なエンジンオイルで、永く乗りたいお車でも安心です。
あとは規定量のエンジンオイルを注いで、エンジンを1度かけてから、オイルの量を確認します。
きれいなエンジンオイルが、ゲージで上限まで入っているのが確認できました。
あとは作業者本人による各部確認、そして作業者以外の従業員が再度各部確認、
その後試運転をしてから、お客様に納車致しました。
…
こうやって、ひとつひとつの作業を確実に行ってから、
お客様にご説明の上、お渡し致しております。
部品をただ交換するだけの、簡単整備で出すことはありません!
まず修理でお預かりのお車は、
先に症状の原因、状態をお知らせし、お見積金額も提示致します。
分解に伴い、交換が必要になりそうなところがあれば、それもお知らせし、
修理するかどうか、どのようにするかをご提案、ご相談させていただきます。
決して、勝手に作業を進めて、後から高額な金額をご請求することは致しませんので、
お気兼ねなくご相談ください。
他にも車のお悩み、整備について、様々なご相談に乗ることができます。
なにか気になる事などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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